ペティナイフの選び方とおススメ
包丁には大きさ・形によっていろんな種類がありますが、ご家庭のキッチンに1本あると助かるのがペティナイフ。 しかしいざ購入しようと思っても、たくさんのメーカーやブランドがあるため、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。
そこでまずペティナイフをご存じ無いお客様へペティナイフとはどんな包丁か?をご紹介します。また、当店でペティナイフについてのアンケートを取りましたので、その結果を元に当店おススメのペティナイフをご紹介します。
≪ペティナイフの基礎知識≫
ペティとは『小さい』という意味(上の画像一番右がペティ)。では、ご家庭で一番良く使う三徳包丁との違いはどういった点でしょうか? その違いからペティナイフのメリット・デメリットをご紹介していきます。
■サイズと形状
ペティナイフは洋包丁の中でももっとも小さいサイズ。洋包丁の基本は牛刀(シェフナイフ)、ほぼ同じ形状でサイズが小さくなるとペティナイフと 呼び方が変わります。牛刀の刃渡りが180〜270ミリであるのに対し、ペティナイフの刃渡りは80〜150ミリほど。
包丁自体の形状は、三徳包丁等と比べると刃幅が狭く、先が尖っているのが一般的です。
≪メリットとデメリット≫
ペティナイフは小さいという点で、得意分野と不得意分野があります。
得意分野を知って料理を手際良く行いましょう。
■最大のメリットは小回りが利く点
家庭で一番使う三徳包丁は180ミリくらいがほとんどですが、ペティナイフは150ミリ以下。だからペティナイフを使う上でもっともメリットを感じるのは、細かい作業をするときやキッチンが狭いとき。
果物や野菜の皮むきはもちろんのこと、先が尖っているので細かな飾り切りなどにはこれが最適。また三徳包丁や牛刀などに比べ重量も軽く小さいので、重い包丁が苦手という方や、手が小さい女性の方にもおススメです。
ちなみに300グラムくらいの鶏モモ肉くらいなら十分調理は可能。
思ったよりも用途が広い包丁です。
■デメリットは大きな食材を切ること
大きな肉の塊、キャベツや白菜をまるごと調理したいとき、さすがに150ミリ以下のペティナイフでは不向き。また大きな魚を捌くのにも向いていません。ただ、意外と大きな肉や野菜をまるごと切るというのは一般家庭では少ないので、
ペティナイフの活躍の場は想像以上に広いと言えるかもしれません。
≪ペティナイフの選び方≫
素材はステンレスがおすすめ
やはり台所でパパッと調理するならサビにくいステンレス製がおススメ。ステンレスの方がサビなどを気にせずに使えるので使用頻度も高まります。
手にあった大きさ
男性なら135〜150ミリの刃渡り、女性なら135ミリ以下がおススメ。ただ用途によっても刃渡りは使い分けた方が良いので、ジャガイモの皮むき専用!等で使いたいのであれば80ミリを選びましょう。
重さと形
重い包丁が好き、軽い包丁が好き、と人それぞれありますが、ペティナイフなら100グラム以下が扱いやすくおススメ。 ちなみに90グラムを超えてくると重く感じ、80グラムを下回ると軽く感じるようです。ハンドルの形状は丸いモノや四角、八角などいろいろ。人によって好みがあるのでネットで注文する場合は商品写真をじっくりご覧下さい。≪おススメのペティナイフ≫
当店で取扱いのあるペティナイフを10本用意し、17人にアンケートを取りました。 その結果を元におススメのペティナイフをご紹介いたします。
■デザインと握りやすさで1位
三星刃物のペティナイフ(NAGOMIシリーズ)はデザインが秀逸。
ハンドル(柄)は手にフィットする丸みのある形状が特徴的。またブレード(刃)とハンドル(柄)には若干の段差があり、まな板を使う調理では食材を切りやすい構造。 刃渡りも他と比べて長く155mmあるので、三徳包丁の代わりに普段の調理のメインとなる可能性も高い一本。
ちなみに、17人中9人が欲しいと回答したもっとも万人ウケする包丁。
→NAGOMIペティナイフ(155mm)
■もっとも切れ味が良いペティが欲しいならコレ
高村刃物のペティナイフ(粉末ハイス)は、圧倒的な切れ味。
トマトを切ったアンケート結果によると、切れ味は最高得点の79点(85点満点)。
切り試しの際、皆一様に『うわっ』『スゴイっ』と声を上げていました。
切れ味の理由(の一つ)は刃厚の薄さですが、 それを可能にするのは高村刃物の研ぎの技術と粉末ハイスという硬い鋼材によるところ。 切れ味と欠けにくさのギリギリのラインで作られています。
ただし、刃を薄く仕上ているので雑に扱うと欠けるのでご注意を。
→高村刃物粉末ハイスペティ(150mm)
→高村刃物粉末ハイスペティ(130mm)
■本職用牛刀メーカーが作った本気のペティ
マサヒロのペティナイフ(MV本焼シリーズ)は、手に馴染みの良いなめらかなハンドル。丸みのあるハンドルが好みならコチラがおススメ。
ちなみに切れ味でも高評価を得ており、その理由は刃先にかけて徐々に刃厚が薄くなるように仕上げているから。肉屋さんが使う包丁メーカー、マサヒロならではのコダワリが詰め込まれた一本。
食洗機も対応可。
→正広MV本焼ペティ(150mm)
→正広MV本焼ペティ(120mm)
■見た目の高級感が高評価
翁流のペティナイフ(ダマスカスシリーズ)は他には無い見た目が特徴。 17層のダマスカス模様と槌目は非常に高級感があり、外国のお客様からご注文も多い逸品。
刃渡りは135mmで男性・女性を問わず最適な長さ。 重量バランス・切れ味の評価も高いので、全体にバランスの取れたペティナイフ。価格もミドルクラスなので自分用・プレゼント用といろんな使い分けができそうです。
→翁流ダマスカスペティ(140mm)
■良く切れて買いやすい普段使いのペティ
パッと見はとても普通なペティナイフ。
持ってみると心地の良い重みを感じ、トマトを切ってみるとスパッと切れ味も良好。 切れ味についてのアンケートでは、高価格帯(10,000円前後)のペティとほぼ同等に近い高評価でした。
買いやすい価格で、普段使いに最適な包丁。ちなみに食洗機対応というのも嬉しいポイント。
→翁流イノックスペティ(150mm)
→翁流イノックスペティ(120mm)
■番外編
1)グローバルフレキシブルナイフ
当店のスタッフ皆一様に“持ちにくい”との評価。
一般的には流行っているデザインですが、デザインの好き嫌いが分かれるところ。
しなるほど刃厚が薄く、切れ味はボチボチの評価でした。
→グローバルフレキシブルナイフ
2)翁流ゴールド
5,000円以下ではもっとも評価が高いペティナイフ。
見た目・握りやすさ・切れ味のアンケートでは平均点。
→翁流ゴールドペティ
3)京セラのセラミック包丁
ハガネの包丁に比べると切れ味は劣りますが、食材に金属臭が移らないのが特徴。
セラミック(陶器)なので少しでも刃を何かに当てると簡単に割れてしまうのでご注意を。
→京セラセラミック包丁ペティ
4)ビクトリノックスのベジタブルナイフ(波刃)
キッチンで使うというより、食卓やアウトドアで使いたい包丁。
硬いサラミなどを切るときは、波刃なのでこのビクトリノックスがおススメ。
逆に他の包丁では刃を痛めてしまいます。
→ケース付きビクトリノックスベジタブルナイフ(波刃)
≪まとめ≫
ペティナイフとはどんな包丁かお分かりいただけましたでしょうか?
小さいからこそ小回りが利き、細かい作業もでき、さらに狭い台所でも使いやすい、
ペティナイフとはそんな家庭向きの包丁です。
さらに手の小さな女性にとっては手に馴染みやすく使いやすいというメリットもあるので、
女性の方は特に今回ご紹介したことを参考にしていただき、楽しくお料理していただければと思います。
もし分からないことがありましたら、担当市川までお問合せ下さい。
ペティナイフ一覧はこちら