■美しさが際立つイッピン
この包丁は研ぎあげられたブレードと、深いワインレッド色のハンドルが美しい至極の逸品。
料理をすることを忘れ、うっとり見とれてしまうかもしれません。
■家庭用?本職用?
牛刀はシェフナイフ(シェフズナイフ)と言って、本職の料理人が使う包丁です。
ただ、サイズ(刃渡り)は210mmなので、ご家庭用でも使える大きさ。
キャベツの千切り、大きな肉のブロックをザクッと切る時など、
長めの包丁ならではの使いやすさを感じることができます。
■その他特徴
【衛生的で丈夫なツバ付き】
柄と刃の間にツバがあるので、食材の汁などが入りにくく衛生的です。
また、水気が入らない分、柄が傷みにくい構造となっており、長くお使いいただけます。
■材質、サイズ
刃材:スーパーゴールド鋼(SPG2、粉末ステンレスハイス、R2粉末ハイス鋼)
ハンドル:ワインレッド合板
刃渡り:180mm
全長:305mm
刃幅:45mm
刃厚:1.65mm
重さ:136g
製造元:高村刃物製作所
銘:『高村作』という刻印は打たれていません。
※詳細は商品画像をご覧下さい。
■店長(市川)のコメント
いろんなメーカー・職人の包丁をあつかっていますが、
両刃包丁においては、高村刃物さんが切れ味ではナンバーワンです。
その高村刃物さんの包丁の中でも、このスーパーゴールド鋼のシリーズは最高峰。
この切れ味を一度味わうと、他の包丁には戻れません。
ただ、暴れ馬のごとく乗りこなすのが難しいフェラーリのように、
この高村刃物の鋭い切れ味も使う人を選びます。
鋭い切れ味は、刃厚を薄くすることで得られますが、
刃厚を薄くするということは、強度が落ちてしまいます。
少し硬い食材を切った際、横にねじったり(こじったり)すると刃先がこぼれてしまいます。
また肉を切り分ける時に小さな骨などに当たっても同様に刃こぼれします。
使いこなすにはそれなりの注意が必要な包丁です。
■高村刃物製作所について
「よい材料、よい鍛造と熱処理、よい研ぎ」という信条を掲げ、
初代・勇が終戦後、高村刃物を立ち上げました。
当時は菜切り包丁と農業用刃物が主な製品でしたが、
時代のうつり変わりとともに包丁(家庭用と本職用)の製造が主流になりました。
どこよりも早く粉末ハイス鋼・粉末ステンレスハイス鋼といった新素材の包丁の製造を始め、
特色のある良い包丁を造るために全行程を一貫生産しています。
当時はまだ珍しかった、ステンレス包丁の開発に着手したのは50年以上も前のこと。
以後、硬度が高く長切れする、いまだかつてないステンレス包丁を数多く発表してきました。
さらに近年、より一層力を入れているのが本職用、つまりプロに向けた包丁です。
プロの料理人からの貴重な意見をもとに作られた包丁は、
日本以外にドイツ・スウェーデン・オーストラリアなど世界10カ国以上で販売され、世界の有名シェフにも愛用されています。
これまで宣伝といったものはほとんどしてきませんでしたが、その切れ味の評判は瞬く間に広がり、
高村刃物の包丁を指名してご購入するお客様も少なくありません。
文頭に挙げた高村刃物の信条、
これらがなければ、決してよい包丁にはなり得ません。
機械に頼り切ることなく、お客様の目には触れないところにまで全身全霊で取り組む。
それがニッポンにおける「ものづくり」の精神であり、
高村刃物製作所の誇りです。