■堺刃物とは
他産地のような一貫生産制(1社もしくは1人の職人が全ての工程を行う)とは異なり、
一つの道に秀でた鍛冶職人、研ぎ職人、柄付け職人が結集して生み出す包丁です。
この分業制によって、本職の板前(料理人)が使うレベルの高い包丁を作ることができます。
全国の本職用包丁(プロ用高級品)において、堺刃物はもっとも高いシェアを占めていると言われています。
料理人の多くが堺刃物を支持しているのは、堺刃物に対する信頼の証しです。
■商品紹介
こちらの刺身包丁は、堺の鍛冶職人(伝統工芸士:田中義一)が鍛造・焼入れし、
刃付け職人(伝統工芸士:野村祥太郎)が本霞研ぎをした、本職の料理人のために作られた極上の逸品。
鋼にはもっとも焼き入れの難しい安来白紙二号を使用し、刃付け職人がもっとも美しい形へと研ぎ上げた、
一流の料理人が見れば惚れ惚れするような刃付けをしています。
■柳刃(刺身庖丁)
刺身を引く(引き切る)ための包丁です。刺身を切る際に刃を往復すると素材の切断面が傷み、光沢がなくなることから一方向にのみ引き切ることができるように刃渡りが長くなっています。
切り口の繊維を傷付けない口当たりは、刺身包丁でしか出すことができません。
■サイズ
刃渡り:240mm(マチから切っ先迄)
刃幅:刃幅:31mm
刃厚:3.9mm(もっとも峰の厚い部分:マチ付近の幅です。)
重量:約151g
※全て手作りで製造している為、刃渡り・重量は若干異なります。
刃材:白二鋼(日立安来鋼 白紙2号)、片刃
柄材:朴八角、口輪は水牛角
鍛冶屋:田中義一(伝統工芸士)
刃付屋:野村祥太郎(伝統工芸士、瑞宝単光章叙勲)